インナーチャイルド

自分はもちろんいろいろな人のインナーチャイルドとお付き合いしている。そこで心底痛感するのは、人間がどんな意識を持ってこの世にやってくるのか、だ。

多くの人は個々がそれぞれ自分の筋書き(欲求)を持ってこの世にやってきていると感じそれを探している。幸せの形はそれぞれだ、なんて言う。確かに形はそれぞれだけど、何度でも言わないとな、と思うのは、人間の幸せは多分この世に一つしかありません。

親の心子知らずというけれど、だいたいの場合それは逆で、子の心を親は知らない。或いは忘れます。絶対に忘れてはいけないことは一つしかないと思います。それは「子供は100%親を慕い親を愛し愛される体験を求めてやってくる」ということです。ここでの愛は幼い愛です。愛情表現とも言えます。つまり「100%の関心」を求めるのが子供の心です。これは動物としての人間のつくりにも表れていると思います。人間の赤ちゃんは3歳くらいまではお母さんがつきっきりで面倒見てあげないと何にもできない。馬みたいに生まれるとまもなくお母さんと一緒に走ったりしない。敵から自分の足で逃げたりできないわけです。動物としては無防備で弱すぎる。それはお父さんとお母さんに守ってもらうようにできているからです。潜在意識の基盤が作られると言われているのもぴったりこの時期です。これは親から100%の関心を受け取り、愛を受け取る基礎を築くためにそうなっているというふうに見えます。

意識の働きを勉強している最近のお母さんは、自分の言動が子供の潜在意識に影響してしまうことをとても恐れているように見えます。でもその恐れこそが子供の潜在意識に無意識的に働きます。お母さんがいくら完璧に子供に処したつもりでも、お母さんの無意識の領域こそが子供に引き継がれていきますので、お母さんはもし子供のことを思うのなら、ご自身の潜在意識の浄化に取り組むことです。そして自分自身の内なる神を出会って、幸せの中で生きることです。子供はお母さんを無条件に慕いますので、お母さんの幸せは自分の責任と感じます。お母さんが幸せでないと「自分という存在は不充分でいけないものだ」というふうに自分にメッセージを送ります。

お母さんにぜひ取り入れて欲しい子供への姿勢としては、「この子の魂は私を選んだ。私のすべてから学ぼうとしている。」という信頼です。表面的な対処で子供をコントロールするのではなく、その子供の内側にも神がいてその子を導いているという真実を信頼するのです。そして表面的な言動には余りとらわれないことです。間違ったら謝って誠意を示すとか、愛しているという一番大事なメッセージを伝えてあげるだけで充分です。

しかしこの信頼というものは、自分自身が自分の内なる神を求め、信頼することなしにはできません。それなしに子供の内なる神だけを信頼することは人間には不可能です。それで結局は自分自身との付き合い方が重要だということになります。

このことは親子だけに言えるのではありません。すべての人間関係においてそうです。すべての人の内側に神を見るという行為は、自分のエゴとの付き合いができていないと無理がきます。自分のエゴを理解し関係が築かれていないと、周囲の人を見まわしたときにそのエゴばかりが目に入ります。自分自身がエゴの衣の中でエゴの目を通して世界を見ているからです。

エゴを無視したり無感覚に接したり嫌ったり抵抗するのではなくて、エゴを手なづける。もっと言えばエゴと仲良くなる、かわいがることで私たちはより高い自己として生きることができるようになります。

これがインナーチャイルドを癒すということです。癒されたインナーチャイルドというのは自己の生命力、創造性そのものとなり、あなたという魂を運ぶ最高の乗り物でありパートナーとなってくれます。これがパートナーシップの基礎、原型になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です